キャンプの醍醐味であるバーベキューや焚き火に欠かせないのが、火起こしです。
初心者はもちろん、慣れている人でも風が強かったり天候によっては苦戦する作業ではないでしょうか。
私もファミリーキャンプでなかなか火がつかずに、子供たちに「まだ~?」という言われながら頑張って火起こしをしていました。
そこで、スムーズに火起こしをするためのコツを学んでおきましょう。
・焚き火に興味がある人
・焚き火を体験してみたい人
・焚き火スキルをビギナーから少しランクアップしたい人
そこで今回はスムーズに火起こしをするためのコツと初めての炭や薪への着火でも失敗しない火起こしをご紹介します!
火起こしに時間をかけてはダメ?!
火を起こすのに時間がかかってしまうと、食事も遅くなり雰囲気が盛り下がってしまう可能性があります。
私も初めてのファミリーキャンプ で子供たちに「お腹すいた〜」ってぐずられてしまいました。
それからは火起こしをすることがプレッシャーに感じてしまいそうでした。
でも実は火を起こすにはテクニックがあって、誰でも簡単に火起こしをすることが可能なんです!
慣れてコツを掴めば、早ければ10分〜15分程度で火をつけられるようになるので安心してください!
簡単に焚き火に火をつけるには?
薪についての基本
まず火起こしをする前に燃やす燃料の薪についてご紹介します。焚き火の基本中の基本なのでしっかりとおさえて起きましょう。
燃やす薪になる木をキャンプ場で拾って集めるという手もありますが、薪が濡れていると火がつきずらく、水分が蒸発して煙も多く出てしまいます。
初めての焚き火はホームセンターやキャンプ場で販売されている、しっかりと乾燥してある薪を使った方が失敗しません。
またキャンプ場は露や雨で濡れてしまうことも多いので、使うまでは車にしまっておいたり直置きをしないで薪の保管に気を付けましょう。
薪の種類
実は薪と言っても種類と特徴があります。大きく分けてスギやマツなど針葉樹の薪、ブナなど広葉樹の太い薪の2種類があります。
針葉樹・・・スギ、マツなど
針葉樹の薪は油分を含んでおり、燃えやすいのが特徴です。油分が多いため燃えやすく、炎が高く上がります。
炎の回りが早いのでその分燃え尽きるのも早くなってしまいます。
細く割って使用することで、焚き火の最初に火の勢いを増す効果があります。
広葉樹・・・ブナ、ナラなど
広葉樹は針葉樹とは逆に、火が着きづらく燃えにくい代わりに、一端火がつくと長く燃え続けます。
広葉樹の薪がどんどん燃えると、炭のように黒くなって燃え続ける「熾火」の状態になります。
熾火は火力が安定している証拠に、大きな薪や角材を入れても少々のことでは日は消えません。小雨が降っても大丈夫です。
熾火をつくることができれば、焚き火は成功したと言ってよいでしょう。
この二つの薪の特徴を生かして、針葉樹の薪で強い火力を作り、広葉樹の薪でじっくり炎を安定させましょう!
薪の組み方
薪は炭より比較的簡単に着火できますが、重要なのは火種をどう大きくするかです。
コツは「空気の流れ道をしっかり確保するような薪の組み方」です。
この薪の組み方にも色々あるので、燃え方の違いを知っておきましょう!
並列型
一番下に枕木を置き、その上に薪を並列(放射状でもOK)に重ねていく「並列型」。
焚き火ビギナーの方でも簡単に挑戦できるオーソドックスな組み方で、空気が入る隙間が確保されていて効率的に燃焼します。
井桁(いげた)型
薪を格子状に組む「井桁型」です。一番の特徴は、煙突の役割を担う中央の四角い枠です。
熱された空気が煙突のように上昇気流となって立ち上るため、ものの数分で大きな火柱が立ち上がります。
初心者でも使える着火のコツは?
初めての焚き火で初心者が安心して使えるのが着火材でしょう。
しかしここではあえて着火のコツとして使える着火材以外のテクニックをご紹介します。
テクニック① 新聞紙
よくあるのが新聞紙をただ丸めてそのまま燃やす人がいます。
実は一番良い方法は、新聞紙を軽くねじって棒状にしたモノを「井桁型」に組んで着火する事なんです。
この方法を使うと、煙突効果で空気が流れて火が大きくなり、炭などは2分ほどで着火します。
テクニック② 割り箸
割り箸は間伐材のスギなどで作られるので、針葉樹の薪のように火付きがよく燃えやすいです。
割り箸を紙や小枝などに混ぜって着火することで、薪や炭にも火が付きやすくなります。
家で使った割り箸やお弁当に付いている割り箸を保管して着火材代わりに保管しておくのも良いでしょう。
テクニック③ 松ぼっくり
乾燥している松ぼっくりも着火剤代わりになり、火付きがよくて燃えやすいです。
春や夏の時期に手に入れることは難しいかもしれませんが、キャンプ場には松ぼっくりが落ちていることがよくあります。
キャンプ場で拾い集める時は、松ボックリ傘が開いていて、湿っていないモノを選びましょう。
テクニック④ 牛乳パック
牛乳パックはワックスでコーティングされているので、新聞紙よりも長く非常によく燃えるうえに燃えカスも少ないです。
自宅で飲んだ牛乳のパックを良く洗って乾かしてから切り、束にして火をつければ立派な着火材の代わりになります。
テクニック⑤ ガムテープ
テントが破けた時の応急処置や荷造りによく使われるガムテープも着火剤になります。
ガムテープのベタベタしたノリ部分には燃えやすい成分を含んでいるためよく燃えます。
ガムテープで何個か着火材を作れば火付けも楽になります。
火起こしから楽しむ自然の材料着火に挑戦!
キャンプやアウトドアに慣れるにつれ、よりサバイバル的なスタイルに魅力を感じる方も多いのではないでしょうか。
同じ火起こしでも着火剤やサポートグッズを使わず、自然の材料やシンプルなアイテムで着火できればもっと焚き火を楽しめます!
そんなワイルドな火起こしを紹介していきます。
乾燥させた杉の葉
キャンプ場でもよく目にする、杉の木の葉。
乾燥していれば良く燃えるため、空気を含むようにふわっと集めて火をつけると焚き付け用の火種になります。
麻紐とファイヤースターター
テレビ番組などでよく見かける方法がファイヤースターターを使った火起こしです。
スターターでの着火には基本的に火種が必要になり、植物由来で燃えやすい麻ひもをほぐして使うなどの方法があります。
フェザースティック
木の枝は細くてもそのままでは着火しづらいです。そこで燃えやすくするために木に羽が生えたように薄く削って作るフェザースティックです。
フェザースティック作りから焚き火準備が始まっており、ソロキャンパーなどを中心にとても人気です。
現地調達した自然材料をアウトドアナイフでフェザースティックが作る楽しみは味わってみたいですね!
焚き火を楽しんだ後は?
楽しい焚き火にも、いつか終わりの時間がやってきます。
当たり前ですが、炎が燃え上がっている状態でそのまま放置してはいけません。
必ず薪が燃え尽きるのを見届けてから終わりにしてください。
ブナやナラの薪は、1時間以上は燃え続けるので、終了時間を計算して燃やしましょう。
また火が消えたと思っていて、熾火が風に吹かれて飛んでいってしまう危険性があります。
炭つぼなどを準備するか、もう薪に火をつけることがなければ水を掛けるなど最後まで責任を持ちましょう。
危険だから気をつけましょうね!
焚き火をを楽しもう!(まとめ)
難しそうに思える火起こしも、コツさえおさえれば初心者の方でも簡単にできるようになります。
火起こしに慣れるまでは道具を使って火起こしのコツを覚えて、焚き火を楽しみましょう!
初心者の方でももっと簡単に焚き火を楽しむには便利な道具や、安全な道具がいろいろあります。
しっかりとした道具を使うことで、もっと焚き火を気楽に楽しむことができるようになります!
キャンプがテレビやYouTubeなどでも取り上げられてますます人気が高まっています。 特に人気が高いのが「焚き火」です。焚き火をしながらお酒を飲むのが至福の時っていう人もいます。 アウトドアには興味が[…]
あなたも人気の焚き火を体験して、癒されてみてはいかがでしょうか。